京都市立芸術大学
2024.11-2025.3 植栽の計画・設置・管理
母校の京都市立芸術大学の日本専攻からのご依頼で、植栽を計画・設置させていただきました。
制作のインスピレーションや息抜きになり、また自然をより身近に感じられるよう山野草を
中心に植え付けております。
母校の京都市立芸術大学の日本画
専攻からのご依頼で、植栽を
計画・設置させていただきました。
制作のインスピレーションや
息抜きになり、また自然をより
身近に感じられるよう山野草を
中心に植え付けております。
※この場所は一般の方の立ち入りはできません。
設置にあたっては、自身の学生時代のことを思い返し、日本画専攻の学生の制作に役立つものは何か、という事を植栽計画の
起点といたしました。また、沓掛キャンパス(旧キャンパス)と崇仁キャンパス(新キャンパス)の違いなども考慮して今の
学生さんに役立つものにしたい、と考えました。
移転に伴い、新キャンパスは自然から遠ざかってしまって、、、との声をよく聞きます。私自身もそのように思っておりました。
ですが学生時代を思い返してみると、日本画専攻の制作室は上階で、すぐに自然にアクセスできる環境でもなかったような、、と
いうのが正直なところでした。むしろ講義棟の廊下の突き当たりの窓から差し込む、桂の樹の木漏れ日に気持ちが緩んだりしたなと
植栽された樹々から自然を感じさせてもらっていたようにも思います。新キャンパスは、山からは遠ざかっていますが鴨川に近く、
沓掛にはなかった水の流れや開けた空があり羨ましくも思いました。
ただ現代、学生生活を送る中で自然を身近に感じるには、意識的に目を向けなければなりません。
それは沓掛であっても、崇仁であっても同じです。
そのため、制作室のすぐそばにあるこのテラスに植栽を設置することで、自然を身近に感じやすくなり、外の自然にも無意識に
目が向くようになるのではないか、と考えがいたりました。
さて、自然を身近に感じることについて述べて参りましたが、そもそも、なぜ自然が制作に役立つのでしょうか。写生の対象
としては勿論役立ちますが、おそらく、自然を対象とせずに制作をされている学生さんも多くいるかと思います。ですが、自然の
もつ造形や色が無意識のうちに頭の中に蓄積されれば、制作時の発想に繋がりますし季節による変化などを目にすることで、
感覚が研ぎ澄まされると考えます。絵画制作にあたっては、どれだけのものが自分の中に蓄積されたのか、が表現として現れて
くるものだと思うので、直接的に自然を対象としていなくても、自然に目を向けるだけで豊かな表現に繋がると思います。
また単純に、行き詰まった時に自然が近くにあることで、息抜きができると考えます。一息ついて画面に向かうと思いがけず筆が
進む、等の効果もあるのでは無いでしょうか。
以上のような考えから、テラスには豊かな自然環境をつくりたい、また山からは遠ざかってしまったので、山の環境に近い環境を
つくりたいと思いました。そのため土壌には肥料を入れず、微生物や菌の発生によって植物が育つようにし、山野草を植え付ける
ことといたしました。テラスには直射日光がほとんどなく、また、キャンパス内外に光を好む植物は植わっているので、生育環境
としても独自の場所としても、山野草は最適と考え選定いたしました。
それぞれの植物の選定に当たっては写生される事を前提に、できるだけ形や色に違いがあり、街中では目にする機会の少ないものを
選んでおります。また、運筆の練習に使われるものや、襖絵などに描かれているものも選んでおりますので、絵画研究の際にも役立つ
かと思います。
この植栽が、日本画専攻の学生の皆さんの制作が、これまで以上に充実した豊かな時間となる一助となれば幸いです。
設置後は時折、様子を見に伺っておりますが、大事にしていただき伸び伸びと成長しており大変嬉しく思っております。
最後となりましたが、ご依頼・ご協力くださった京都市立芸術大学の皆様、誠にありがとうございました。
※この場所は一般の方の立ち入りはできません。
設置にあたっては、自身の学生時代のことを
思い返し、日本画専攻の学生の制作に役立つ
ものは何か、という事を植栽計画の起点といた
しました。また、沓掛キャンパス(旧キャンパ
ス)と崇仁キャンパス(新キャンパス)の違い
なども考慮し、今の学生さんに役立つものに
したい、と考えました。
移転に伴い、新キャンパスは自然から遠ざ
かってしまって、、、との声をよく聞きます。
私自身もそのように思っておりました。です
が学生時代を思い返してみると、日本画専攻の
制作室は上階で、すぐに自然にアクセスできる
環境でもなかったような、、というのが正直な
ところでした。むしろ講義棟の廊下の突き
当たりの窓から差し込む、桂の樹の木漏れ日に
気持ちが緩んだりもし、植栽された樹々から
自然を感じさせてもらっていたようにも思い
ます。新キャンパスは、山からは遠ざかって
いますが鴨川に近く、沓掛にはなかった水の
流れや開けた空があり羨ましくも思いました。
ただ現代、学生生活を送る中で自然を身近に
感じるには、意識的に目を向けなければなり
ません。それは沓掛であっても、崇仁であって
も同じです。
そのため、制作室のすぐそばにあるこのテラ
スに植栽を設置することで、自然を身近に感じ
やすくなり、外の自然にも無意識に目が向く
ようになるのではないか、と考えがいたり
ました。
さて、自然を身近に感じることについて述べ
て参りましたが、そもそも、なぜ自然が制作に
役立つのでしょうか。写生の対象としては勿論
役立ちますが、おそらく、自然を対象とせずに
制作をされている学生さんも多くいるかと思い
ます。
ですが、自然のもつ造形や色が無意識のうちに
頭の中に蓄積されれば、制作時の発想に繋がり
ますし季節による変化などを目にすることで、
感覚が研ぎ澄まされると考えます。絵画制作に
あたっては、どれだけのものが自分の中に蓄積
されたのか、が表現として現れてくるものだと
思うので、直接的に自然を対象としていなくて
も、自然に目を向けるだけで豊かな表現に繋が
ると思います。また単純に、行き詰まった時に
自然が近くにあることで、息抜きができると
考えます。一息ついて画面に向かうと思い
がけず筆が進む、等の効果もあるのでは無い
でしょうか。
以上のような考えから、テラスには豊かな
自然環境をつくりたい、また山からは遠ざかっ
てしまったので、山に近い環境をつくりたいと
思いました。そのため土壌には肥料を入れず、
微生物や菌の発生によって植物が育つように
し、山野草を植え付けることといたしました。
テラスには直射日光がほとんどなく、また、
キャンパス内外に光を好む植物は植わっている
ので、生育環境としても独自の場所としても、
山野草は最適と考え選定いたしました。
それぞれの植物の選定に当たっては写生され
る事を前提に、できるだけ形や色に違いがあり
街中では目にする機会の少ないものを選んで
おります。また、運筆の練習に使われるものや
襖絵などに描かれているものも選んでおります
ので、絵画研究の際にも役立つかと思います。
この植栽が、日本画専攻の学生の皆さんの制作が
これまで以上に充実した豊かな時間となる
一助となれば幸いです。
設置後は時折、様子を見に伺っておりますが、
大事にしていただき伸び伸びと成長しており
大変嬉しく感じております。
最後となりましたがご依頼・ご協力くださった
京都市立芸術大学の皆様、誠にありがとう
ございました。
